エビデンスに基づく患者安全
エビデンスに基づく患者安全
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・医療安全のエビデンス重要資料について、AHRQの許可を得て、京都大学大学院医学研究科医療経済学分野有志一同により翻訳したものが以下のタイトルで出版されています。 [→書籍紹介]
京都大学大学院医学研究科医療経済学分野訳
医療安全のエビデンス:患者を守る実践方策
東京:医学書院,2005.
Making Health Care Safer: A Critical Analysis of Patient Safety Practices
Agency for Healthcare Research and Quality
AHRQ Publication 01-E058 July 20, 2001http://www.ahcpr.gov/clinic/ptsafety/
目 次
- 第1章 序論
- 1.1章 総括
- 1.2章 報告書の使い方
- 第2章 医療以外の産業における安全実践方策
- 第3章 エビデンスに基づくレビューの方法論
セクションA 薬剤有害事象
- 第6章 オーダーエントリーシステムと臨床決断支援システム
- 第7章 薬剤有害事象の予防における臨床薬剤師の役割
- 第8章 コンピューターによる薬剤有害事象の発見と注意喚起
- 第9章 ハイリスク薬剤のためのプロトコル:抗凝固剤に関連する薬剤有害事象の減少
- 第10章 1回量一包化システム
- 第11章 自動調剤装置
セクションB 感染管理
- 第12章 手洗い遵守率を改善するための実践方策
- 第13章 重篤な院内感染の減少におけるバリア・プレコーションの効果
- 第14章 抗生剤使用法の変化が院内感染と抗生剤耐性菌Clostridium difficileと耐性腸球菌(VRE)に及ぼす影響
- 第15章 院内尿路感染症の予防
- 15.1章 銀合金コーティング尿道カテーテルの使用
- 15.2章 経骨上カテーテルの使用
- 第16章 静脈留置カテーテル感染予防
- 16.1章 中心静脈カテーテル留置時のマキシマム・バリア・プレコーション
- 16.2章 中心静脈カテーテルの抗菌コーティング
- 16.3章 中心静脈カテーテル刺入部のChlorhexidine Gluconate(ヒビテン)使用
- 16.4章 その他の予防対策
- 第17章 人工呼吸器関連肺炎の予防
- 17.1章 患者体位(半仰臥位と自動体位変換ベッド)
- 17.2章 声門下分泌物の持続吸引
- 17.3章 選択的消化管除菌
- 17.4章 スクラルファートと人工呼吸器関連肺炎の予防
セクションC 外科・麻酔科と周術期医療
- 第18章 症例数の多い医療施設への治療の集中化
- 第19章 新しい手技に対する学習曲線-腹腔鏡下胆嚢摘出術の場合
- 第20章 手術部位感染予防
- 20.1章 周術期体温管理
- 20.2章 周術期酸素投与
- 20.2章 周術期血糖管理
- 第21章 エコーガイド下中心静脈カテーテル挿入
- 第22章 遺残ガーゼ
- 第23章 患者安全改善のための麻酔前チェックリスト
- 第24章 患者安全に関する術中モニターの効果
- 第25章 βブロッカーと周術期心血管イベントの減少
セクションD 入院中および入所中の高齢者のための安全実践
- 第26章 入院中および入所中の高齢者の転倒予防
- 26.1章 ハイリスク患者に対する個人識別ブレスレット
- 26.2章 身体抑制を減らす介入
- 26.3章 ベッドアラーム
- 26.4章 患者の転倒による外傷を予防するための特殊な床張り材
- 26.5章 大腿骨頚部骨折予防のためのヒップ・プロテクター
- 第27章 高齢の患者の褥瘡予防
- 第28章 高齢入院患者のせん妄予防
- 第29章 多職種による高齢者医療のコンサルテーション
- 第30章 高齢入院患者の総合評価病棟
セクションE 一般的な臨床における問題
- 第31章 静脈塞栓症血栓症の予防
- 第32章 造影剤による腎障害予防
- 第33章 栄養管理
- 第34章 集中治療室の患者における消化管出血予防
- 第35章 単純X線写真、CT写真の読影ミス防止
- 第36章 退院前の肺炎球菌ワクチン接種
- 36.1章 ワクチン効果
- 36.2章 ワクチン接種の普及方法
- 第37章 疼痛管理
- 37.1章 急性腹症における鎮痛薬の使用
- 37.2章 急性疼痛サービス(Acute Pain Services)
- 37.3章 患者のコントロール鎮痛中の予防的制吐剤
- 37.4章 術後疼痛に対する非薬理学的介入
セクションF 組織・構造・文化
- 第38章 重症患者ケアのための“閉鎖型(closed)”ICUとその他のモデル
- 第39章 看護師の配置、ケア提供モデルと介入
- 第40章 安全文化の促進
セクションG システムの問題とヒューマンファクター
- 第41章 ヒューマンファクターと医療機器
- 41.1章 医療機器に関連する医療エラー減少のためのヒューマンファクターの利用
- 41.2章 医療機器の警報作動の改良
- 41.2章 麻酔機器のチェックリスト
- 第42章 情報伝達
- 42.1章 入院と外来の薬局間の情報伝達
- 42.2章 受け持ち患者の引き継ぎシステム
- 42.3章 退院時サマリーとフォローアップ
- 42.4章 患者に検査結果の異常を伝える方法
- 第43章 誤認防止
- 43.1章 バーコード
- 43.2章 手術における部位誤認の予防策
- 第44章 クルー・リソース・マネジメント(CRM)と医療への応用
- 第45章 シミュレーターによる訓練と患者安全
- 第46章 疲労、眠気と医療エラー
- 第47章 重症患者の移送中の安全確保
セクションH 患者の役割
- 第48章 インフォームドコンセントを得る手順
- 第49章 終末期ケアに対する事前の計画
- 第50章 患者参加に関するその他の取り組み
- 第51章 インフォームドコンセントを得る手順
- 第52章 クリティカルパス
- 第53章 臨床決断支援システム
- 第54章 医療従事者のパフォーマンス改善のための教育技法
- 第55章 患者安全性を改善するための法令、認定、市場駆動型その他のアプローチ
- 第56章 実践方策のエビデンスの要約方法
- 第57章 エビデンスの強さによる実践方策の評価
- 第58章 研究の優先度による実践評価
- 第59章 全実践方策のリスト、分類別評価、コメント
Making Health Care Safer: A Critical Analysis of Patient Safety Practices
(Agency for Healthcare Research and Quality, July 2001)
翻訳・抄訳チーム
京都大学 大学院医学研究科 医療経済学分野
今中雄一(編集責任)[内科]
石崎達郎(チームリーダー)[内科]
関本美穂(チームリーダー)[麻酔科]
桑原一彰[外科]
廣瀬昌博[外科]
原田佳明[小児科]
金井美菜子
小伏寛枝
利川直子