教室概要

概要

医療の経済と質をめぐる社会的・学術的課題の解決に向けて研究・開発と教育と社会貢献を行う。 (医療費問題、医療・診療のばらつきや質の指標化、地域の医療ニーズ、マネジメントシステムなど、政策から施設、個人にいたる各場の経済性と質・安全を扱う。)

方針

当分野Department of Healthcare Economics and Quality Managementは、医療の経済性と質の向上に資することを目指す。当分野は自らを問題解決志向型の学際的・多領域統合的な分野とみなし、社会医学の基本をなす統計・疫学と経済学・経営科学(関連工学系・情報学系含む)等社会応用科学とに研究教育活動の基盤を置いている。

医療の経済・政策ならびに医療提供の場での経営と質・安全やコストの管理において、高度な専門性が、臨床・実務・経営・行政の側面からも開発研究・実証研究の側面からも、益々強く求められるようになってきている。新たな時代の医療の運営や制度を形作るためには、高度に訓練され科学的に裏打ちされた力が必須である。当教室は、医療の質と経済性の向上に向けて、現在および将来の健康・医療関係領域に必要な社会的ニーズに向けて人材を育成し、ネットワークを築き、開発および研究の成果を上げ、諸々の専門的活動を通じ、社会に貢献することを目指す。

研究領域

医療の質と経済性について、即ち、医療の経済・政策、経営、安全・質管理に関して、研究・開発を行ってきている。また、診療報酬の新制度に関わる研究、医療の評価事業、多施設医療機関のベンチマーキング事業などに携わり、国際共同研究のほかOECDやWHO等の研究プロジェクトにコミットしてきている。

  • 医療における臨床的パフォーマンスならびに経営・財務的パフォーマンスの測定、集団における健康と医療資源消費の測定、ケースミックス分類(DRG、DPC等)
  • 医療に関する経済学的評価
  • 医療の経営と質・安全・リスク・コストのマネジメント・システム(第三者医療機能評価・認定、ISOのMSや経営品質など含む)
  • 政策や経営のための情報基盤の構築、医療の原価計算、診療情報・会計情報などのデータベース構築と活用
  • 経済学・経営科学・情報科学・関連する工学系などの、医療における展開と発展

教育領域

  • 講義、セミナー、研究・開発プロジェクトへの参加など多様な機会を通じて以下の領域について教育・訓練を行う。
  • 医療に関する経済学の概念と理論
  • 医療の制度と政策、健康関連および医療保険制度、診療報酬制度、医療の財源
  • 医療における質・安全とリスクとコストのマネジメント
  • 医療の経済学的評価(主に費用効果分析、費用効用分析)
  • 医療の質やパフォーマンスの評価・測定
  • 社会科学的調査(医療プログラム・政策の評価)研究デザインの吟味